【2025年版】賃貸物件のネット検索で失敗しない探し方|宅建士が教える7つのコツ
目次
賃貸物件をネットで探す時代の基本
ネット検索で物件を探す具体的な手順【7ステップ】
私が特に推奨する探し方
やってはいけないNG行動
今すぐできる最初の一歩
導入
「SUUMOとHOME'S、どっちを使えばいいの?」 「ネットで見つけた物件に問い合わせたら、もう決まってたと言われた…」
私が賃貸仲介を担当していると、こうした相談を本当によく受けます。
オリコン顧客満足度調査(2025年版)によると、賃貸情報サイトの利用者満足度は年々向上しており、ネットでの物件探しが完全に主流になっています。
(参考:オリコン「賃貸情報サイト顧客満足度ランキング」2025年 https://life.oricon.co.jp/rank-rental-housing/website/)
しかし、ネットには膨大な物件情報があふれており、「どう探せばいいかわからない」という方も多いのが現実です。
私自身、賃貸仲介の仕事を10年以上続ける中で、「もっと早く知っていれば…」と後悔するお客様を何人も見てきました。
この記事では、ネットで賃貸物件を探す際の具体的なコツを、私の実務経験を交えてお伝えします。
1. 賃貸物件をネットで探す時代の基本
なぜネット検索が主流になったのか
「不動産会社に直接行った方がいい物件が見つかる」という話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、それは5〜10年前の話です。
現在は、ほとんどの不動産会社がネットに物件情報を掲載しています。私が管理している物件も、SUUMOやHOME'Sに必ず掲載するようにしています。「ネットに載せない秘密の物件」は、ほぼ存在しないと考えてよいでしょう。
主要な賃貸サイトの特徴
賃貸情報サイトは大きく3種類に分かれます。
①ポータルサイト型(SUUMO、HOME'S、アットホームなど) 複数の不動産会社の物件をまとめて掲載。物件数が多く、比較検討しやすいのが特徴です。
②不動産会社直営型(アパマンショップ、エイブル、いい部屋ネットなど) 自社管理物件を中心に掲載。その会社ならではの限定物件が見つかることも。
③特化型(ペット可専門、デザイナーズ専門など) 特定の条件に絞った物件を掲載。こだわりが明確な方に向いています。
私の経験では、まずはSUUMOやHOME'Sなどのポータルサイトで相場観を養い、その後で直営サイトや特化型サイトをチェックするのが効率的です。
2025年の賃貸市場動向
2025年3月時点で、東京23区の平均家賃は過去最高を更新しています。静岡市も同様に、駅近物件を中心に家賃が上昇傾向にあります。
(参考:STRADA「賃貸物件選びのコツと契約時に注意すべきポイント」2025年3月 https://strada-group.jp/columns/rental/8681/)
私が管理している静岡市葵区の物件でも、2024年と比較して5%程度家賃を上げても入居が決まるケースが増えています。
2. ネット検索で物件を探す具体的な手順【7ステップ】
ステップ1:希望条件を書き出す
いきなりサイトを開くのではなく、まず自分の希望条件を紙に書き出しましょう。
私がお客様に必ず確認するのは、以下の項目です。
絶対に譲れない条件(3つまで)
家賃の上限
通勤・通学時間
間取り(1K、2LDKなど)
できれば欲しい条件
オートロック
独立洗面台
宅配ボックス
ペット可 など
妥協できる条件
築年数
階数
駅からの距離 など
私の経験では、「絶対条件」を3つ以上設定してしまうと、該当する物件がほとんど見つからなくなります。優先順位をつけることが大切です。
ステップ2:複数のポータルサイトで検索する
「SUUMOだけ見ておけばいい」と思っていませんか?
実は、サイトによって掲載されている物件が異なります。SUUMOに載っていない物件がHOME'Sにある、ということは珍しくありません。
私のお勧めは、SUUMO・HOME'S・アットホームの3サイトを必ずチェックすることです。
2024年に私が担当したお客様で、SUUMOでは見つからなかった物件をHOME'Sで発見し、「理想の部屋だった」と喜んでいただいたケースがあります。
ステップ3:検索条件は「少し広め」に設定する
これは意外と見落としがちなポイントです。
例えば、家賃7万円が希望なら、検索条件は「7.5万円以下」に設定します。駅徒歩10分が希望なら、「15分以内」で検索します。
なぜかというと、条件を厳しくしすぎると、良い物件を見逃してしまうからです。
私が2025年1月に担当したお客様は、「駅徒歩5分以内」で検索していましたが、徒歩8分の物件を見たところ「こっちの方がいい!」となりました。実際に歩いてみると、信号がなく体感的には5分程度だったのです。
ステップ4:写真と情報の更新日をチェックする
気になる物件が見つかったら、まず情報の更新日を確認してください。
更新日が1ヶ月以上前の物件は、すでに契約済みの可能性があります。いわゆる「おとり物件」の可能性も否定できません。
また、写真の枚数と質も重要です。写真が3〜5枚しかない物件は、見せたくない部分がある可能性があります。
私が管理している物件では、必ず15枚以上の写真を掲載するようにしています。キッチン、浴室、収納の中まで見せることで、お客様の安心感につながるからです。
ステップ5:周辺環境をGoogleマップで確認する
物件情報だけを見て問い合わせるのは、少し早いです。
まずはGoogleマップのストリートビューで、物件周辺を確認しましょう。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
建物の外観(写真と実際のギャップがないか)
周辺にスーパーやコンビニがあるか
駅までの道に坂や踏切がないか
夜道が暗そうな場所がないか
私の経験では、ストリートビューで「思っていた雰囲気と違う」と気づくケースが意外と多いです。内見の時間を無駄にしないためにも、事前チェックは必須です。
ステップ6:問い合わせは複数物件まとめて行う
気になる物件が見つかったら、1件ずつ問い合わせるのではなく、3〜5件まとめて問い合わせるのがお勧めです。
理由は2つあります。
①不動産会社も「本気度」を感じる ②内見を効率的にまとめられる
私が仲介を担当する際、「この物件だけ見たい」というお客様よりも、「この3件を見たい」というお客様の方が、成約率が高い傾向があります。比較することで、納得感を持って決められるからでしょう。
ステップ7:内見時は「生活のシミュレーション」をする
内見は、写真ではわからない情報を確認する貴重な機会です。
私がお客様にお伝えしている内見のチェックポイントは以下の通りです。
必ず確認すること
日当たり(時間帯によって異なる)
収納の広さ・使い勝手
コンセントの位置と数
水回りの水圧・排水
携帯電話の電波状況
周囲の音(上階・隣室・外)
持っていくと便利なもの
スマートフォン(写真・動画撮影用)
メジャー(家具が置けるか確認)
メモ帳
私が2025年2月に案内したお客様は、内見時に「冷蔵庫が置けるか」を確認し忘れ、契約後に困ったことがありました。事前に家具のサイズを測っておくことをお勧めします。
3. 私が特に推奨する探し方
「新着お知らせメール」を活用する
私が最もお勧めするのは、賃貸サイトの「新着お知らせメール」機能です。
SUUMOやHOME'Sでは、検索条件を保存しておくと、条件に合う新着物件が掲載されたタイミングでメールやLINEで通知が届きます。
人気物件はすぐに決まってしまいます。私が管理している駅近物件は、掲載から3日で問い合わせが10件以上入ることも珍しくありません。
「毎日サイトをチェックするのは面倒」という方こそ、この機能を活用してください。
静岡市での実践例
2025年1月、私のところに「静岡駅徒歩15分以内、1LDK、家賃7万円以下」という条件で相談に来られたお客様がいました。
その方には、以下のようにアドバイスしました。
①SUUMO、HOME'S、アットホームの3サイトに会員登録 ②上記の条件で「新着お知らせメール」を設定 ③「駿河区」「葵区」の両方でアラートを設定
結果、登録から1週間後に希望条件ぴったりの物件がHOME'Sで新着として上がり、すぐに問い合わせ。翌日に内見し、その場で申込みとなりました。
「待ち」の姿勢ではなく、「新着をすぐキャッチする」姿勢が大切です。
【Authentill Styleからのお知らせ】
静岡市で賃貸物件をお探しの方、ネット検索だけでは不安な方は、ぜひ一度ご相談ください。地元密着だからこそわかる「このエリアの本当の住みやすさ」をお伝えします。初期費用のご相談も承っております。
4. やってはいけないNG行動
NG①:1つのサイトだけで決める
「SUUMOで見つけたからここにしよう」と決めてしまうのは危険です。
同じ物件でも、掲載している不動産会社によって仲介手数料や初期費用が異なることがあります。私の経験では、同じ物件でも会社によって10万円以上差が出たケースがありました。
気に入った物件を見つけたら、物件名でGoogle検索してみてください。別の不動産会社が、より良い条件で掲載していることがあります。
NG②:写真だけで判断する
「写真が綺麗だから良い物件だろう」は危険な思い込みです。
広角レンズで撮影された写真は、実際より広く見えます。また、明るく加工された写真は、実際の日当たりを反映していないこともあります。
2024年に私が案内したお客様で、「写真と全然違う…」とがっかりされた方がいました。必ず内見してから決めることを強くお勧めします。
NG③:おとり物件に引っかかる
「おとり物件」とは、実際には空いていない(または存在しない)物件を掲載して、問い合わせを集める手法です。
残念ながら、一部の不動産会社では今でもこのような手法が使われています。
おとり物件の特徴は以下の通りです。
相場より明らかに安い
情報の更新日が古い
問い合わせると「ちょうど決まった」と言われる
代わりに別の物件を強く勧められる
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)の認定マークがついたサイトは、おとり物件対策に力を入れています。サイト選びの参考にしてください。
NG④:1件しか内見しない
「最初に見た物件が気に入ったから」と、1件だけで決めてしまうのはお勧めしません。
私の経験では、最低3件は内見することで、比較検討ができ、後悔のない選択につながります。
2025年2月に私が担当したお客様は、1件目で「ここにします!」と言っていましたが、「念のため2件目も見ましょう」と提案。結果、2件目の方が収納が充実していて、そちらに決められました。
5. 今すぐできる最初の一歩
明日からできる3つのアクション
①希望条件を3つに絞る 紙に書き出して、「絶対に譲れない条件」を3つだけ決めてください。
②SUUMO・HOME'S・アットホームに会員登録 3つのサイトに登録し、新着お知らせメールを設定します。所要時間は各サイト5分程度です。
③気になるエリアの相場を把握する 希望エリアで検索し、10件程度の物件をチェック。「このエリアの1LDKは6〜8万円くらいか」という相場観を養いましょう。
準備にかかる時間
上記の3ステップは、合計30分程度で完了します。
この30分の準備が、後々の物件探しを大きく効率化します。「なんとなく検索する」のと、「準備してから検索する」のでは、見つかる物件の質が全く違います。
まとめ
賃貸物件をネットで探す際のポイントを3つにまとめます。
①複数のサイトを使う:SUUMO、HOME'S、アットホームの3サイトは必ずチェック ②検索条件は少し広めに:条件を厳しくしすぎると、良い物件を見逃す ③新着お知らせ機能を活用:人気物件は早い者勝ち。待ちの姿勢ではなく、すぐキャッチする
ネットでの物件探しは、コツを知っているかどうかで結果が大きく変わります。
静岡市で賃貸物件をお探しの方、「ネットで探したけど、本当にこの物件でいいのか不安」という方は、お気軽にAuthentill Styleまでご相談ください。地元密着の不動産会社だからこそ、ネットには載っていない情報もお伝えできます。
■ 参考データ出典一覧
オリコン「賃貸情報サイト顧客満足度ランキング」2025年(https://life.oricon.co.jp/rank-rental-housing/website/)
STRADA「賃貸物件選びのコツと契約時に注意すべきポイント」2025年3月(https://strada-group.jp/columns/rental/8681/)
マイベスト「賃貸サイトのおすすめ」2025年(https://my-best.com/4489)
著者情報

佐須陽介
代表・宅地建物取引士
宅地建物取引士(静岡) 第 025298号 賃貸不動産経営管理士(2)第 059325号 住宅ローンアドバイザー
業界歴15年
静岡市出身、現在は静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。これまで新築・中古マンション、戸建、賃貸管理まで幅広く携わってきました。
数多くのお客様の住まい選びをサポート。住宅ローンの借り換え支援なども含め、現実的な選択肢を提示することに定評があります。
静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。私自身もかつて住宅ローンの借り換えを経験し、「数字に強く、現実的な選択肢を示すこと」を常に心がけています。代表メッセージ(Authentill Style)にあるように、お客様に寄り添い、安心できる住まい選びを一緒に進めたいと心から願っています。
この著者の記事一覧 →