賃貸物件の保証会社とは?宅建士が教える仕組みと選び方のポイント

目次

  1. 賃貸保証会社って何?なぜ必要なの?

  2. 私が静岡市で経験した保証会社の実態

  3. 保証会社の種類と特徴を知っておこう

  4. 保証会社利用時の費用相場と注意点

  5. 審査に通りやすくするためのコツ

  6. 静岡市で中古マンション購入も検討してみませんか?


1. 賃貸保証会社って何?なぜ必要なの?

賃貸物件を借りる際、以前は「連帯保証人」が当たり前でした。親や兄弟に頼んで、契約書に署名捺印してもらう。でも、正直なところ、これって結構大変なんですよね。

保証会社というのは、簡単に言えば「家賃の立替払い」をしてくれる会社です。もし借主が家賃を払えなくなった場合、保証会社が大家さんに立て替えて支払ってくれる。そして後日、借主が保証会社に返済するという仕組みです。

なぜこんなサービスが必要になったのか。それは、現代の社会構造の変化と深く関係しています。核家族化が進み、親族関係が希薄になり、「保証人を頼める人がいない」という方が増えました。高齢の親に頼むのも心苦しい。友人に頼むのはもっと気が引ける。

そんな中で台頭してきたのが、この保証会社というシステムなんです。


2. 私が静岡市で経験した保証会社の実態

宅建士として、そして実際に静岡市で賃貸住宅を探した経験者として、お話しさせてください。

私自身、転勤で静岡市内の賃貸マンションを探したことがあります。そのとき初めて「保証会社の利用が必須です」と言われて、正直戸惑いました。連帯保証人を立てられるのに、なぜ?と。

でも、案内してくれた不動産会社の方に聞いて納得したんです。大家さんや管理会社にとって、万が一の家賃滞納リスクを確実に回避できる。これは経営上、とても重要なことなんですね。

その後、宅建士として多くのお客様の物件探しをお手伝いする中で、保証会社の存在がいかに重要かを実感しました。外国籍の方、フリーランスの方、高齢の方。従来の「連帯保証人」では契約が難しかった方々が、保証会社を通じて住まいを見つけられるようになった。これは本当に大きな変化だと思います。


3. 保証会社の種類と特徴を知っておこう

保証会社と一口に言っても、実は会社数は非常に多く、プランも様々です。ここが重要なポイントなんですが、借主が自由に保証会社を選べるわけではありません。物件や管理会社によって利用する保証会社が指定されているんです。

大きく分けると、保証会社には3つのタイプがあります。

信販系保証会社

クレジットカード会社系列の保証会社です。代表的なのは、オリエントコーポレーションやジャックス、エポスカードなど。審査が比較的厳しく、個人信用情報(クレジットヒストリー)をチェックされます。過去にクレジットカードの延滞があると審査に影響することも。

LICC系保証会社

全国賃貸保証業協会(LICC)に加盟している保証会社群です。加盟会社間で滞納情報などを共有しているのが特徴。一度トラブルがあると、系列内の他社でも審査が厳しくなる可能性があります。

独立系保証会社

上記のどちらにも属さない独立系の保証会社。比較的審査が柔軟なところが多いとされています。フォーシーズ株式会社やCasa(カーサ)などが代表例です。

静岡市内の物件でも、大手管理会社が扱う物件では信販系、地元密着型の管理会社では独立系を採用しているケースをよく見かけます。


4. 保証会社利用時の費用相場と注意点

保証会社を利用するには、当然ながら費用がかかります。これが意外と見落としがちなポイントなんです。

初回保証料

契約時に支払う費用。相場は家賃の30〜100%程度。会社によってかなり幅があります。例えば、家賃7万円の物件なら2万1千円〜7万円ということになります。

全保連株式会社の場合、標準的なプランで初回保証料は月額賃料の50%。日本セーフティー株式会社では月額賃料等の30〜50%となっています。

更新料

1年または2年ごとに更新料が必要な会社が多いです。相場は1万円前後、または家賃の10〜30%程度。これ、意外と忘れがちなんですよね。契約時だけでなく、毎年(または隔年)の出費として考えておく必要があります。

注意すべきポイント

保証会社を利用するからといって、連帯保証人が完全に不要になるわけではありません。保証会社プラス緊急連絡先(親族など)が必要なケースも多いんです。

また、保証会社はあくまで「立替払い」。もし家賃を滞納すれば、保証会社から請求が来ます。返済義務が消えるわけではないので、その点は十分に理解しておきましょう。


5. 審査に通りやすくするためのコツ

保証会社の審査に落ちてしまうこともあります。でも、諦めないでください。いくつかポイントを押さえれば、審査通過の可能性は上がります。

収入証明をしっかり準備する
給与明細、源泉徴収票、確定申告書など、収入を証明できる書類は複数用意しましょう。フリーランスの方は、直近2〜3年分の確定申告書があると良いですね。

虚偽の申告は絶対にしない
これは当たり前ですが、年収や勤務先を偽るのは厳禁。バレたら即アウトですし、後々大きなトラブルになります。

審査に落ちたら別の保証会社を検討
先ほど説明したように、保証会社にはタイプがあります。信販系で落ちても、独立系なら通る可能性もある。不動産会社に相談して、別の保証会社が使える物件を探すのも一つの手です。

静岡市で物件探しをしていた時、お客様で審査に一度落ちた方がいらっしゃいました。でも、別の保証会社を利用する物件を提案したところ、すんなり通って無事に契約できたんです。諦めないことが大切です。


6. 静岡市で中古マンション購入も検討してみませんか?

ここまで賃貸物件の保証会社について解説してきました。でも、こんな風に思いませんか?

「毎月家賃を払って、さらに保証会社の費用も払って...これって本当に賢い選択なのかな?」

実は私も、静岡市で賃貸を探しながら、同時に考えたことがあるんです。

静岡市は政令指定都市でありながら、東京や大阪に比べれば不動産価格は比較的手頃。中古マンションなら、思っているより現実的な価格で購入できる物件も多いんですよ。

例えば、賃貸で月7万円払っているとしましょう。年間84万円。10年で840万円。これだけのお金を払っても、何も残りません。保証会社の初回費用が3万5千円、更新料が年1万円かかるとすれば、10年でさらに13万5千円。合計すると853万5千円を支払うことになります。

一方、静岡市内の中古マンション。駅から徒歩10分程度の2LDKなら、1500万円前後から見つかります。頭金を少し用意して、住宅ローンを組めば、月々の返済額は賃貸とそれほど変わらないケースも多いんです。

しかも、購入すれば資産になる。保証会社の費用も不要。住宅ローン控除も受けられる。将来的には賃貸に出すこともできるし、売却することもできる。

静岡市は温暖な気候、豊かな自然、そして程よい都市機能。子育て環境も良く、東京へのアクセスも新幹線で1時間程度。長く住むにはとても魅力的な街です。

賃貸を探している今だからこそ、「購入」という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。中古マンションなら新築より割安で、リノベーションして自分好みの空間にすることもできます。


まとめ

賃貸物件の保証会社は、現代の住宅事情において欠かせない存在になりました。連帯保証人を立てにくい社会構造の中で、多くの人に住まいを提供する重要な役割を果たしています。

ただし、保証会社は借主が自由に選べるものではなく、物件や管理会社によって指定されている点に注意が必要です。初回費用や更新料もかかりますので、トータルコストをしっかり計算しましょう。

そして、もし長期的に静岡市に住むことを考えているなら、中古マンションの購入も選択肢の一つとして検討してみてください。賃貸に払い続けるお金を資産形成に回せる可能性があります。

住まい探しは人生の大きな決断。焦らず、じっくりと、最善の選択をしてくださいね。


参考文献・出典


著者情報

佐須陽介

佐須陽介

代表・宅地建物取引士

宅地建物取引士(静岡) 第 025298号 賃貸不動産経営管理士(2)第 059325号 住宅ローンアドバイザー

業界歴15

静岡市出身、現在は静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。これまで新築・中古マンション、戸建、賃貸管理まで幅広く携わってきました。

数多くのお客様の住まい選びをサポート。住宅ローンの借り換え支援なども含め、現実的な選択肢を提示することに定評があります。

得意分野: 不動産仲介、住宅ローンアドバイス、賃貸管理、不動産コンサルティング
趣味: 釣り、映画鑑賞、子どもと過ごす時間。休日には街を歩きながら、地域の魅力を再発見することが楽しみです。

静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。私自身もかつて住宅ローンの借り換えを経験し、「数字に強く、現実的な選択肢を示すこと」を常に心がけています。代表メッセージ(Authentill Style)にあるように、お客様に寄り添い、安心できる住まい選びを一緒に進めたいと心から願っています。

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