【2025年最新】静岡市の不動産市場動向と選び方
目次
2025年の静岡市不動産市場:今、何が起きているのか
地価も金利も上昇中!2025年の静岡市の現状
なぜ今、静岡市の不動産が動いているのか?3つの理由
【エリア別】葵区・駿河区・清水区の最新動向
宅建士が予測する2025年後半~2026年の展望
売りたい・買いたい・貸したい方へ:今すぐできること
2025年の静岡市不動産市場:今、何が起きているのか
宅地建物取引士として静岡市で10年以上不動産業務に携わってきた私は、ここ数年の市場変化を肌で感じています。特に2025年に入ってからの動きは、これまでとは明らかに異なる局面に入ったと実感します。
私が日々お客様と接する中で最も多く受ける質問が「今は買い時なのか、売り時なのか」というものです。この質問に答えるためには、静岡市の不動産市場で実際に何が起きているのかを正確に理解する必要があります。
地価も金利も上昇中!2025年の静岡市の現状
静岡県の地価が17年ぶりにプラスへ転換
静岡県の地価動向に大きな変化が表れています。国土交通省が発表したデータによると、静岡県の住宅地の平均変動率が0.0となり、実に17年ぶりにマイナス圏を脱却しました。(参考:静岡新聞「2025年公示地価」2025年3月 https://www.at-s.com/life/article/ats/1704332.html)
私自身、静岡市で賃貸仲介や売買仲介を担当してきた経験から、この数字の意味するところは非常に大きいと感じています。2025年1月から3月にかけて、私が担当した葵区の中古マンションは、2024年同時期と比べて問い合わせ件数が約30%増加しました。特に静岡駅から徒歩15分圏内の物件への関心が高まっています。
住宅ローン金利が上昇!購入予算への影響は?
一方で、2025年は金利上昇という新たな課題も浮上しています。日本銀行が政策金利を0.5%に引き上げたことで、住宅ローン金利も上昇傾向にあります。
静岡銀行では2025年4月から住宅ローン変動金利の標準金利を見直しています。(参考:静岡銀行「住宅ローン変動金利の標準金利の見直しについて」2025年3月 https://www.shizuokabank.co.jp/notice/detail/20250321_hpb/)
実際、私が2025年2月に住宅購入のご相談を受けたお客様からは「金利が上がったことで、当初の予算より200万円ほど借入額を減らすことになった」という声がありました。地価上昇と金利上昇のダブルパンチが、購入希望者の予算に影響を与えているのが現状です。
なぜ今、静岡市の不動産が動いているのか?3つの理由
理由①:東日本大震災から14年、沿岸部が再評価されている
私が特に注目しているのは、沿岸部エリアの需要回復です。東日本大震災から14年が経過し、かつて津波リスクを懸念されていた清水区の一部エリアでも、取引が活発化しています。
2025年1月、私が清水区で担当した中古戸建ての売却案件では、掲載から10日で3組の内覧希望がありました。これは2024年同時期と比べて明らかに反応が早くなっています。購入希望者の方々に理由を尋ねると「海が近いことをプラスに捉えている」「価格が手頃で生活利便性も高い」という声が多く聞かれました。
理由②:賃貸市場が好調、ファミリー向けが特に人気
賃貸市場にも明るい兆しが見られます。全国的な動向として、2024年は賃料上昇エリアが拡大しました。日本不動産研究所のデータでは、調査対象158都市のうち70都市で賃料上昇が観察されています。(参考:公益社団法人全日本不動産協会「2025年の不動産市況の見通し」2025年4月 https://magazine.zennichi.or.jp/commentary/20377)
静岡市においても、私が管理する賃貸物件で実感しています。2025年1月、駿河区南町のファミリー向け2LDK物件の賃料を前年比で5,000円引き上げましたが、募集開始から2週間で成約に至りました。入居者の方は「静岡駅まで近く、スーパーも徒歩圏内で便利」と満足されていました。
【エリア別】葵区・駿河区・清水区の最新動向
葵区:駅近物件に人気集中、徒歩10分圏内が狙い目
葵区、特に静岡駅周辺エリアでは、駅徒歩10分圏内の物件に需要が集中しています。私が2025年2月に担当した駅徒歩7分のマンション売却では、掲載から3日で5件の問い合わせがありました。
一方、同じ葵区でも駅から徒歩20分を超えるエリアでは、問い合わせまで平均3週間ほどかかる傾向があります。この差は2024年と比べてさらに拡大しています。
駿河区:商業施設充実、子育て世帯に高評価
駿河区では、静岡駅南口周辺の商業施設が充実しているエリアが人気です。2025年3月、私が担当した駿河区南町の中古マンションは、近隣にスーパーや医療機関が揃っていることが評価され、掲載から2週間で成約しました。
購入された方は30代のご夫婦で「子育て環境として、買い物の便が良く、小児科も近いことが決め手になった」とおっしゃっていました。
清水区:手頃な価格が魅力、若いファミリー層から注目
清水区は、葵区・駿河区と比べて価格が手頃であることが最大の魅力です。私が2025年1月に担当した清水区の新築戸建ては、同程度の広さの物件と比較して葵区より約500万円安く、若いファミリー層から高い関心を集めました。
ただし、静岡駅までの通勤時間を気にされる方も多く、清水駅周辺の利便性の高いエリアに人気が集中する傾向があります。
宅建士が予測する2025年後半~2026年の展望
今後のカギは「金利」と「地価」のバランス
2025年後半から2026年にかけて、私が最も注目しているのは金利動向です。日本銀行の金融政策正常化が進めば、さらなる金利上昇の可能性があります。
一方、全国的には賃料上昇の期待感が不動産市場を支えています。(参考:公益社団法人全日本不動産協会「2025年の不動産市況の見通し」2025年4月 https://magazine.zennichi.or.jp/commentary/20377)静岡市でも、この賃料上昇傾向が続けば、投資用物件の需要は底堅く推移すると予想されます。
「立地」による価格差がさらに広がる見込み
2025年の不動産市場は「どこで買うか」がこれまで以上に重要になっています。静岡市でも、駅近や生活利便性の高いエリアと、そうでないエリアとの価格差が拡大する可能性が高いと考えています。
私が実務で接するお客様からも「資産価値が下がりにくい物件を選びたい」という声が増えています。2025年2月にご相談を受けた40代のご夫婦は、当初郊外の広い戸建てを検討されていましたが、将来の売却を考慮して駅徒歩10分のマンションに変更されました。
売りたい・買いたい・貸したい方へ:今すぐできること
【売却検討中の方へ】適正価格と立地アピールが成功の鍵
2025年の市場環境は、売却にとってチャンスとリスクが混在しています。地価が上昇傾向にある一方、金利上昇により購入希望者の予算が圧縮される可能性があります。
私のアドバイスとしては、以下の点を重視していただきたいと思います。
適正価格の設定が最重要 地価上昇を理由に高値設定をすると、長期間売れ残るリスクがあります。私が2025年1月に担当した葵区の中古戸建ては、査定価格よりやや高めで売り出したところ、2ヶ月間問い合わせがありませんでした。価格を5%下げたところ、すぐに複数の問い合わせがあり成約に至りました。
立地の強みを最大限にアピール 駅からの距離、周辺の生活施設、学区などの具体的な利便性を明確に伝えることが重要です。数値化できる情報(駅徒歩分数、スーパーまでの距離など)を正確に提示しましょう。
【購入検討中の方へ】返済計画と資産価値を重視しよう
購入を検討されている方には、焦らず慎重な判断をお勧めします。
住宅ローンの返済計画を綿密に 金利上昇局面では、変動金利を選ぶ場合は将来の金利上昇リスクを十分に考慮してください。私が2025年3月にご相談を受けた30代のお客様には、返済額が1.5倍になっても生活が成り立つかシミュレーションしていただきました。
エリア選択は将来の資産価値を重視 通勤利便性や生活利便性だけでなく、将来売却する可能性も考えてエリアを選ぶことをお勧めします。私の経験では、駅徒歩10分圏内の物件は、市場環境が悪化しても比較的売却しやすい傾向があります。
【賃貸経営をお考えの方へ】ファミリー向けが狙い目
賃貸経営をお考えの方にとって、2025年は比較的良好な環境です。
ファミリー向け物件の需要が堅調 私が管理する物件では、2LDK以上のファミリー向け物件の空室期間が2024年と比べて短縮しています。2025年1月に募集を開始した3LDK物件は、10日で成約しました。
適正な賃料設定と物件の魅力向上 賃料上昇トレンドにあっても、過度な値上げは空室リスクを高めます。2025年2月、私が担当した物件では、賃料を据え置く代わりに設備を更新(エアコン交換、ウォシュレット設置)したところ、すぐに入居者が決まりました。
入居者ニーズの変化に対応 リモートワークの定着により、インターネット環境や防音性を重視する入居者が増えています。私が管理する物件では、Wi-Fi完備を条件とする問い合わせが2024年比で40%増加しました。
まとめ:2025年の静岡市不動産市場を読み解く
2025年の静岡市不動産市場は、地価上昇と金利上昇という相反する要因が同時に進行する複雑な局面にあります。私が宅地建物取引士として現場で感じているのは、「物件の個別性」がこれまで以上に重要になっているということです。
同じエリア、同じ価格帯でも、駅からの距離、周辺環境、物件の状態によって市場の反応は大きく異なります。不動産取引を検討される際は、一般的な市場動向だけでなく、個別の物件特性や立地条件を丁寧に検討することが成功の鍵となります。
私たち不動産のプロフェッショナルは、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適なアドバイスを提供することが使命だと考えています。2025年の変化の大きい市場環境だからこそ、信頼できる不動産業者と十分にコミュニケーションを取りながら、慎重かつ戦略的に判断していただきたいと思います。
著者情報

佐須陽介
代表・宅地建物取引士
宅地建物取引士(静岡) 第 025298号 賃貸不動産経営管理士(2)第 059325号 住宅ローンアドバイザー
業界歴15年
静岡市出身、現在は静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。これまで新築・中古マンション、戸建、賃貸管理まで幅広く携わってきました。
数多くのお客様の住まい選びをサポート。住宅ローンの借り換え支援なども含め、現実的な選択肢を提示することに定評があります。
静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。私自身もかつて住宅ローンの借り換えを経験し、「数字に強く、現実的な選択肢を示すこと」を常に心がけています。代表メッセージ(Authentill Style)にあるように、お客様に寄り添い、安心できる住まい選びを一緒に進めたいと心から願っています。
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