【2025年版】賃貸契約に必要なもの一覧|宅建士が解説
目次
賃貸契約に必要なものとは?全体像を把握しよう
申込時に必要なもの
契約時に必要な書類【一覧表付き】
契約時に必要なお金(初期費用)
ケース別の注意点(学生・新社会人・フリーランス)
よくある質問(FAQ)
導入
「賃貸契約に必要なもの、全部揃っていますか?」
私が賃貸仲介を担当していると、契約当日になって「住民票を取り忘れた」「印鑑証明の有効期限が切れていた」というお客様が少なくありません。
賃貸契約に必要な書類は意外と多く、中には取得に時間がかかるものもあります。せっかく気に入った物件が見つかっても、書類が揃わなければ契約は進みません。
(参考:アットホーム「契約時に必要な書類とお金」https://www.athome.co.jp/contents/sumikae-kariru/decide/contract/)
この記事では、賃貸契約に必要なものを「申込時」と「契約時」に分けて、私の実務経験を交えて解説します。
1. 賃貸契約に必要なものとは?全体像を把握しよう
賃貸契約の流れと必要なもの
まず、賃貸契約の流れを確認しましょう。
①入居申込 → ②審査 → ③契約 → ④入居
それぞれのタイミングで必要なものが異なります。
申込時に必要なもの
身分証明書
入居申込書
(申込金)※不要な場合も多い
契約時に必要なもの
住民票
印鑑証明書
収入証明書
連帯保証人に関する書類
初期費用
私が実務で感じるのは、申込時は比較的簡単に用意できるものばかりですが、契約時に必要なものは準備に時間がかかるということです。
特に印鑑証明書は、印鑑登録をしていない方は事前に登録が必要で、自治体によっては数日かかることもあります。
物件や不動産会社によって異なる
ここで重要なのは、必要な書類は物件や不動産会社によって異なるということです。
私が静岡市で仲介を担当している中でも、管理会社によって求められる書類が違います。
例えば、ある管理会社は「収入証明書は不要」という方針ですが、別の管理会社は「源泉徴収票の提出必須」というケースがあります。
契約前に、必ず不動産会社に必要書類を確認しましょう。
2. 申込時に必要なもの
身分証明書
入居申込の際には、本人確認のための身分証明書が必要です。
使用できる身分証明書
運転免許証
マイナンバーカード(表面のみ)
パスポート
健康保険証
私の経験では、運転免許証を持参される方が最も多いです。原本を持参し、不動産会社でコピーを取るのが一般的です。
入居申込書
入居申込書には、契約者本人と連帯保証人の情報を記入します。
契約者本人の情報
氏名、生年月日、現住所、電話番号
勤務先名、勤務先住所・電話番号
年収、勤続年数
勤務先の従業員数、資本金(大手企業の場合)
連帯保証人の情報
氏名、生年月日、住所、電話番号
勤務先情報、年収
住居の情報(持ち家か賃貸か)
私がお客様にお伝えしているのは、申込前に連帯保証人になってくれる方の情報を確認しておくことです。
2025年2月に担当したお客様で、「連帯保証人の勤務先住所がわからない」と申込書が書けなかったケースがありました。事前に確認しておけばスムーズに進められます。
申込金(不要な場合も多い)
一部の不動産会社では、申込時に「申込金」や「手付金」を求められることがあります。
ただし、申込金を求めない不動産会社が増えているのが現状です。私が所属する会社でも、申込金は基本的に不要としています。
もし申込金を求められた場合は、契約が成立しなかった場合に返金されるかを必ず確認してください。
3. 契約時に必要な書類【一覧表付き】
必要書類一覧
審査に通過し、契約に進む際には、以下の書類が必要になることが一般的です。
書類名 | 取得場所 | 取得にかかる時間 | 注意点 |
住民票 | 市区町村役場 | 即日 | 発行後3ヶ月以内のもの |
印鑑証明書 | 市区町村役場 | 即日〜数日 | 印鑑登録が必要 |
収入証明書 | 勤務先・税務署 | 即日〜数日 | 源泉徴収票 or 確定申告書 |
身分証明書 | ー | ー | 運転免許証など |
銀行口座印・通帳 | ー | ー | 家賃引落用 |
(参考:三井のリハウス「賃貸借契約で必要なものは?」https://www.rehouse.co.jp/relifemode/home/lend/lend_0019/)
住民票
住民票は、発行後3ヶ月以内のものが必要です。
入居者が複数いる場合(家族やカップルなど)は、入居者全員分の住民票が必要になることがあります。
私がお客様にお伝えしているポイントは以下の2点です。
①マイナンバーの記載がないものを取得する マイナンバーが記載された住民票は、不動産会社では受け取れないことがあります。
②続柄の記載があるものを取得する 入居者同士の関係を確認するため、続柄の記載が必要です。
印鑑証明書
賃貸契約では実印での捺印を求められることがあり、その場合は印鑑証明書が必要です。
印鑑登録をしていない場合は、契約前に市区町村役場で登録を済ませる必要があります。
私の経験では、印鑑登録に即日〜3日程度かかることがあります。契約日が迫っている場合は早めに手続きを進めてください。
なお、不動産会社によっては認印で可能な場合もあります。事前に確認しておくとよいでしょう。
収入証明書
収入証明書は、家賃の支払い能力を確認するために提出を求められます。
会社員の場合
源泉徴収票(直近のもの)
給与明細(直近3ヶ月分など)
自営業・フリーランスの場合
確定申告書の控え
納税証明書
私が2025年1月に担当したお客様で、「源泉徴収票をなくした」という方がいましたが、勤務先に再発行を依頼して対応しました。再発行には数日かかることがあるので、早めに確認しておくことをお勧めします。
連帯保証人に関する書類
連帯保証人を立てる場合は、保証人の書類も必要です。
連帯保証人の必要書類
住民票
印鑑証明書
収入証明書
連帯保証人承諾書(署名・捺印)
連帯保証人に書類を依頼するのは気が引けるかもしれませんが、事前に必要な書類を伝えて準備してもらうのがスムーズです。
なお、保証会社を利用する場合は連帯保証人が不要になることがあります。保証会社の利用料は家賃の0.5〜1ヶ月分が目安です。
4. 契約時に必要なお金(初期費用)
初期費用の目安
賃貸契約時には、書類のほかに初期費用の支払いも必要です。
初期費用の目安は家賃の4〜6ヶ月分と言われています。家賃6万円の物件なら、24万〜36万円程度を用意しておく必要があります。
(参考:テクトピア「賃貸契約に必要なものは?」https://www.techtopia.jp/blog/27348/)
初期費用の内訳
項目 | 金額の目安 |
敷金 | 家賃1〜2ヶ月分 |
礼金 | 家賃0〜2ヶ月分 |
前家賃 | 家賃1ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
保証会社利用料 | 家賃0.5〜1ヶ月分 |
火災保険料 | 約1〜2万円(2年分) |
鍵交換費用 | 約1.5〜3万円 |
私が静岡市で仲介を担当している中では、敷金・礼金ゼロの物件も増えている印象です。初期費用を抑えたい方は、そうした物件を探してみるのも一つの方法です。
5. ケース別の注意点(学生・新社会人・フリーランス)
学生の場合
学生が賃貸契約を結ぶ場合、以下の点に注意が必要です。
①未成年(18歳未満)は本人名義で契約できない 保護者が契約者となり、学生本人は入居者として登録する形になります。
②成人した学生でも、保護者の協力が必要なことが多い 収入がない学生の場合、保護者が連帯保証人になるのが一般的です。保護者の収入証明書や印鑑証明書が必要になります。
③学生証の提示を求められることがある 在学証明として、学生証のコピーを求められることがあります。
私が2025年1月に担当した大学生のお客様は、お父様に連帯保証人をお願いし、お父様の住民票・印鑑証明書・源泉徴収票を用意していただきました。
新社会人の場合
新社会人の場合、まだ収入実績がないため、以下の書類で対応します。
内定通知書(採用通知書)
雇用契約書
労働条件通知書
私の経験では、内定通知書があれば審査は通りやすいです。ただし、想定年収を確認しておく必要があります。
フリーランス・自営業の場合
フリーランスや自営業の方は、収入証明として以下を用意します。
確定申告書の控え(直近1〜2年分)
納税証明書
通帳のコピー(残高証明として)
私の経験では、フリーランスの方は確定申告書を2年分求められることが多いです。収入が安定していることを示せると、審査が通りやすくなります。
6. よくある質問(FAQ)
Q1: 必要書類を忘れたらどうなりますか?
A: 契約が延期になる可能性があります。ただし、後日郵送で対応できる場合もあるので、不動産会社に相談してください。
Q2: 住民票の「続柄」は必要ですか?
A: 入居者が複数いる場合、続柄の記載が必要なことが多いです。取得時に「続柄の記載あり」で申請してください。
Q3: 印鑑登録をしていない場合、どのくらい時間がかかりますか?
A: 自治体によりますが、即日〜3日程度かかることがあります。契約日が決まったら、早めに登録手続きを進めてください。
Q4: 連帯保証人がいない場合はどうすればいいですか?
A: 保証会社を利用することで、連帯保証人なしで契約できる物件が増えています。保証会社の利用料は家賃の0.5〜1ヶ月分が目安です。
まとめ
賃貸契約に必要なものについて、ポイントを3つにまとめます。
①申込時は身分証明書と申込書、契約時は住民票・印鑑証明書・収入証明書が必要:準備に時間がかかるものもあるので、早めに取得しておきましょう。
②必要書類は物件や不動産会社によって異なる:契約前に必ず確認し、漏れがないようにしましょう。
③初期費用は家賃の4〜6ヶ月分が目安:敷金・礼金・仲介手数料など、まとまった金額が必要です。
静岡市で賃貸物件をお探しの方、「必要書類がよくわからない」「準備に不安がある」という方は、お気軽にAuthentill Styleまでご相談ください。契約までスムーズに進むよう、丁寧にサポートいたします。
■ 参考データ出典一覧
アットホーム「契約時に必要な書類とお金」(https://www.athome.co.jp/contents/sumikae-kariru/decide/contract/)
三井のリハウス「賃貸借契約で必要なものは?」(https://www.rehouse.co.jp/relifemode/home/lend/lend_0019/)
テクトピア「賃貸契約に必要なものは?」(https://www.techtopia.jp/blog/27348/)
UR賃貸住宅「必要書類」(https://www.ur-net.go.jp/chintai/rent/documents/)
LIFULL HOME'S「賃貸物件の契約に必要なものを紹介!」(https://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_01076/)
著者情報

佐須陽介
代表・宅地建物取引士
宅地建物取引士(静岡) 第 025298号 賃貸不動産経営管理士(2)第 059325号 住宅ローンアドバイザー
業界歴15年
静岡市出身、現在は静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。これまで新築・中古マンション、戸建、賃貸管理まで幅広く携わってきました。
数多くのお客様の住まい選びをサポート。住宅ローンの借り換え支援なども含め、現実的な選択肢を提示することに定評があります。
静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。私自身もかつて住宅ローンの借り換えを経験し、「数字に強く、現実的な選択肢を示すこと」を常に心がけています。代表メッセージ(Authentill Style)にあるように、お客様に寄り添い、安心できる住まい選びを一緒に進めたいと心から願っています。
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