【2025年版】賃貸物件を安く借りる7つの方法|宅建士が教える節約術

目次

  1. 賃貸物件を安く借りるための基本的な考え方

  2. 初期費用を安くする7つの具体的な方法

  3. 私が特に推奨する節約術

  4. やってはいけないNG行動

  5. 今すぐできる最初の一歩


導入

「初期費用が40万円って言われたんですけど、これって普通ですか?」

私が賃貸仲介を担当していると、このような相談を頻繁に受けます。

賃貸物件の初期費用は、一般的に家賃の4〜6ヶ月分が相場です。家賃6万円の物件なら、24万円〜36万円。これに引っ越し代や家具家電を加えると、50万円以上の出費になることも珍しくありません。

(参考:LIFULL HOME'S「賃貸の初期費用で交渉可能な項目は?」2025年3月 https://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_01197/

しかし、私の経験では、初期費用は交渉次第で10万円以上安くできるケースが多いです。

2025年2月に私が担当したお客様は、当初の見積り38万円から、交渉によって26万円まで下げることができました。12万円の節約です。

この記事では、賃貸物件を安く借りるための具体的な方法を、私の実務経験を交えてお伝えします。


1. 賃貸物件を安く借りるための基本的な考え方

初期費用の内訳を理解する

まず、初期費用が何にいくらかかっているのかを理解しましょう。

一般的な初期費用の内訳(家賃6万円の場合)

項目

相場

金額目安

敷金

1ヶ月

6万円

礼金

1ヶ月

6万円

仲介手数料

1ヶ月+税

6.6万円

前家賃

1ヶ月

6万円

保証会社利用料

0.5ヶ月

3万円

火災保険料

2年分

1.5万円

鍵交換費用

実費

1.5〜2万円

クリーニング代

実費

2〜4万円

合計

約33〜36万円

この中で、交渉できる項目交渉できない項目があります。

私の経験では、交渉しやすいのは「礼金」「仲介手数料」「オプション費用」の3つです。

「安く借りる」には2つのアプローチがある

賃貸物件を安く借りる方法は、大きく分けて2つあります。

①最初から安い物件を選ぶ 敷金・礼金ゼロの物件、フリーレント付き物件など、もともと初期費用が抑えられている物件を探す方法です。

②交渉で安くする 気に入った物件の初期費用を、不動産会社や大家さんとの交渉で下げてもらう方法です。

私のお勧めは、両方を組み合わせることです。まずは条件の良い物件を探し、その上で交渉すれば、さらに安くなる可能性があります。


2. 初期費用を安くする7つの具体的な方法

方法1:敷金・礼金ゼロの物件を探す

最も効果的なのは、敷金・礼金が不要な物件を選ぶことです。

敷金・礼金がそれぞれ家賃1ヶ月分だとすると、ゼロの物件を選ぶだけで家賃2ヶ月分(約12万円)の節約になります。

(参考:DFエステート「賃貸の初期費用を安くする方法7選」2025年3月 https://dfestate.co.jp/rent-initial-cost-how-to-make-it-cheaper/

私が2025年1月に担当したお客様は、当初「敷金1・礼金1」の物件を検討していましたが、同じエリアで「敷金0・礼金0」の物件を見つけ、初期費用を14万円節約できました。

注意点: 敷金・礼金ゼロの物件は、退去時に原状回復費用を別途請求されたり、月々の家賃が高めに設定されていたりすることがあります。総額で比較することが大切です。

方法2:フリーレントを活用する

「フリーレント」とは、入居後の一定期間、家賃が無料になる契約条件です。1ヶ月フリーレントなら、家賃1ヶ月分がまるまる浮きます。

私の経験では、空室期間が長い物件や**閑散期(6〜8月)**は、フリーレントの交渉が通りやすいです。

2024年11月に私が担当した静岡市駿河区の築15年・1Kアパートでは、3ヶ月空室が続いていたため、大家さんに交渉したところ「1ヶ月フリーレント」を付けてもらえました。お客様は入居初月の家賃5.5万円がまるまる節約できたのです。

交渉のコツ: 「フリーレントを1ヶ月分付けてくれたら、すぐに申込みと初期費用の支払いをします」と、具体的な条件を提示すると成功率が上がります。

方法3:仲介手数料を交渉する

仲介手数料は、法律上「家賃の1ヶ月分+消費税」が上限と定められていますが、下限は決まっていません

不動産会社によっては、仲介手数料を半額(0.5ヶ月分)にしたり、無料にしたりしているところもあります。

私が知る限り、静岡市内でも仲介手数料が半額〜無料の不動産会社は複数あります。同じ物件でも、どの不動産会社を通すかで初期費用が変わるのです。

私の実践例: 2025年2月、お客様がSUUMOで見つけた物件を当社経由で契約していただいたケースでは、他社見積りでは仲介手数料6.6万円だったところ、当社では3.3万円でご案内しました。

方法4:不要なオプション費用を外す

見積書をよく見ると、「消臭・消毒施工代」「害虫駆除費用」「24時間サポート」などのオプション費用が含まれていることがあります。

これらは任意のオプションであり、断ることが可能な場合が多いです。

(参考:GK不動産コンサルティング「賃貸の初期費用で払わなくていいもの5選」2025年2月 https://gk-cons.co.jp/column/initial-cost-expensive/

私の経験では、オプション費用をすべて外すと3〜4万円の節約になることがあります。

注意点: 「必須」と言われたオプションは外せません。また、セキュリティに関わる費用(24時間サポートなど)は、一人暮らしの方は残しておいた方が安心な場合もあります。

方法5:閑散期を狙う

不動産業界には「繁忙期」と「閑散期」があります。

繁忙期(1〜3月、9〜10月): 入学・就職・転勤シーズンで、物件が取り合いに。交渉は難しい。

閑散期(6〜8月、11〜12月): 引っ越し需要が落ち着き、大家さんも「空室より安くても入居してほしい」と考える。交渉が通りやすい。

私が2024年7月に担当した物件では、繁忙期には礼金1ヶ月だったのが、閑散期に「礼金ゼロでも構わない」と大家さんがOKを出してくれました。

方法6:火災保険を自分で選ぶ

火災保険は加入が必須ですが、不動産会社が指定する保険に入る義務はありません

自分で安いプランを探せば、2年間で1万円〜1.5万円の保険料を5,000円〜8,000円程度に抑えられることがあります。

私が最近担当したお客様で、「自分でネット保険に加入したい」と申し出た方がいましたが、管理会社によっては認められないケースもあります。事前に確認することをお勧めします。

方法7:家賃交渉で月々の負担を減らす

初期費用だけでなく、家賃そのものを下げてもらうという方法もあります。

家賃が2,000円下がれば、2年間で48,000円の節約になります。

私の経験では、以下のような物件は家賃交渉が通りやすいです。

  • 空室期間が3ヶ月以上続いている物件

  • 築年数が20年以上の物件

  • 駅から遠い物件

  • 周辺相場より高めに設定されている物件

交渉のコツ: 「この物件に住みたいのですが、予算が少し足りません。家賃を○○円にしていただけたら、すぐに契約します」と、具体的な金額と意欲を伝えることが大切です。


3. 私が特に推奨する節約術

「閑散期 × フリーレント交渉」が最強

私が最もお勧めするのは、閑散期(6〜8月、11〜12月)に物件を探し、フリーレントを交渉する方法です。

この組み合わせが効果的な理由は以下の通りです。

①閑散期は大家さんが「空室を早く埋めたい」と考えている ②フリーレントは大家さんにとって「家賃を下げるより抵抗が少ない」 ③入居者にとっては、まとまった現金を節約できる

私の実績(2024年7月〜11月): この期間に私が担当した12件のうち、8件でフリーレント交渉が成功。平均して家賃1ヶ月分(約5.5万円)の節約に成功しています。


【Authentill Styleからのお知らせ】

静岡市で賃貸物件をお探しの方、初期費用を抑えたい方は、ぜひ一度ご相談ください。仲介手数料のご相談はもちろん、物件ごとに最適な交渉方法をご提案します。


4. やってはいけないNG行動

NG①:契約後に交渉する

初期費用の交渉は、必ず契約前に行ってください。

申込みをしてから「やっぱり安くしてほしい」と言っても、後出しジャンケンのように受け取られ、交渉は難しくなります。

私の経験では、契約書にサインした後に「初期費用を下げてほしい」と言ってきたお客様がいましたが、その時点では対応できませんでした。

ポイント: 物件を探し始めた段階で、予算の上限を不動産会社に伝えておくことが大切です。

NG②:高圧的な態度で交渉する

「値引いて当たり前」という態度は、交渉を失敗させる原因になります。

不動産会社も大家さんも、気持ちよく取引したいと思っています。丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。

私が見てきた中で、交渉が成功するお客様は、「お願いベース」で話を進める方が多いです。

NG③:安さだけで判断する

初期費用が安い物件には、理由がある場合があります。

例えば、敷金・礼金ゼロの物件は、退去時に高額な原状回復費用を請求されたり、そもそも家賃が相場より高かったりすることがあります。

私が2024年に担当したお客様で、「初期費用が安いから」と契約した方が、退去時に15万円の原状回復費用を請求されたケースがありました。

ポイント: 初期費用だけでなく、総額で比較することが大切です。

NG④:交渉しすぎて審査に落ちる

初期費用の削減を重視しすぎると、大家さんや管理会社から「支払い能力に不安がある」と判断され、入居審査で不利になることがあります。

特に、敷金や保証会社利用料を大幅に下げようとすると、リスクが高まります。

私の経験では、「敷金をゼロにしてほしい」と強く主張したお客様が、審査で落ちてしまったケースがあります。


5. 今すぐできる最初の一歩

明日からできる3つのアクション

①SUUMOやHOME'Sで「敷金・礼金ゼロ」物件を検索する まずは、どんな物件があるのか相場観を養いましょう。検索条件で「敷金なし」「礼金なし」を選択するだけです。

②見積書の内訳をチェックする すでに見積書をもらっている方は、「オプション費用」が含まれていないか確認してください。消臭代、害虫駆除費用、サポート費用などが含まれている場合、外せるか相談してみましょう。

③引っ越し時期を検討する もし時期に余裕があるなら、閑散期(6〜8月、11〜12月)に引っ越しを検討してみてください。繁忙期と比べて、初期費用も引っ越し代も安くなる傾向があります。

準備にかかる時間

上記の3ステップは、合計1時間程度で完了します。

この1時間の準備が、10万円以上の節約につながる可能性があります。


まとめ

賃貸物件を安く借りるためのポイントを3つにまとめます。

敷金・礼金ゼロ、フリーレント付きの物件を探す:最初から条件の良い物件を選べば、交渉なしでも大幅に節約できます。

閑散期を狙って交渉する:6〜8月、11〜12月は交渉が通りやすい時期。フリーレントや家賃交渉に挑戦してみましょう。

見積書の内訳をチェックし、不要なオプションを外す:消臭代や害虫駆除費用など、任意のオプションは断れることが多いです。

初期費用の節約は、知っているかどうかで大きく差がつきます。この記事でお伝えした方法を実践すれば、10万円以上の節約も十分に可能です。

静岡市で賃貸物件をお探しの方、初期費用を抑えたい方は、お気軽にAuthentill Styleまでご相談ください。地元密着の不動産会社だからこそ、お客様一人ひとりに最適なプランをご提案いたします。


■ 参考データ出典一覧

著者情報

佐須陽介

佐須陽介

代表・宅地建物取引士

宅地建物取引士(静岡) 第 025298号 賃貸不動産経営管理士(2)第 059325号 住宅ローンアドバイザー

業界歴15

静岡市出身、現在は静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。これまで新築・中古マンション、戸建、賃貸管理まで幅広く携わってきました。

数多くのお客様の住まい選びをサポート。住宅ローンの借り換え支援なども含め、現実的な選択肢を提示することに定評があります。

得意分野: 不動産仲介、住宅ローンアドバイス、賃貸管理、不動産コンサルティング
趣味: 釣り、映画鑑賞、子どもと過ごす時間。休日には街を歩きながら、地域の魅力を再発見することが楽しみです。

静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。私自身もかつて住宅ローンの借り換えを経験し、「数字に強く、現実的な選択肢を示すこと」を常に心がけています。代表メッセージ(Authentill Style)にあるように、お客様に寄り添い、安心できる住まい選びを一緒に進めたいと心から願っています。

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