賃貸物件が見つからない時の解決策5選|宅建士が教える2025年版物件探しのコツ

目次

  1. 賃貸物件が見つからない本当の原因とは

  2. 希望の物件に出会うための5つの方法

  3. 私が最も効果的だと感じる方法

  4. 物件探しでやってはいけないNG行動

  5. 今すぐ始められる物件探しの第一歩


【導入】

「条件に合う物件が全然ない」「良いと思ったらすでに申し込みが入っていた」——私のもとには、こうしたご相談が毎週のように届きます。

2025年の賃貸市場は、これまで以上に競争が激しくなっています。アットホーム社のデータによると、東京23区の賃貸マンション募集家賃は26カ月連続で過去最高値を更新中で、シングル向き物件の平均家賃は10万円を超えました(参考:アットホーム株式会社「2025年1月 全国主要都市の賃貸マンション・アパート募集家賃動向」)。

しかし、物件が見つからない原因は「市場に物件がない」ことだけではありません。実は、探し方や条件設定に問題があるケースがほとんどです。

この記事では、宅建士として静岡市で10年以上の実務経験を持つ私が、物件が見つからない本当の原因と、希望の物件に出会うための具体的な方法をお伝えします。


賃貸物件が見つからない本当の原因とは

物件探しが難航するお客様を数多く見てきた経験から、見つからない原因は大きく3つに分類できます。

原因1:希望条件と相場がかけ離れている

最も多いのが、希望条件と実際の相場との乖離です。

「駅徒歩5分以内、築5年以内、バス・トイレ別、家賃6万円以内」——このような条件でご相談いただくことがありますが、2025年の市場では現実的に厳しいエリアが増えています。

2025年の賃貸市場では、家賃上昇が顕著です。アットホーム社の「2025年の賃貸市場における4大ニュース」によれば、家賃高騰により「築古」や「アパート」への需要が高まり、住まい探しの対象が広がったことが指摘されています(参考:アットホーム株式会社「2025年の賃貸市場における4大ニュース」2025年12月)。

私が2025年1月に担当したお客様は、当初「静岡駅徒歩10分以内、家賃5万円以内」という条件でしたが、現在の相場では該当物件がほぼゼロでした。エリアを少し広げて静岡市駿河区まで含めたところ、希望に近い物件を3件ご紹介でき、最終的に満足いく契約に至りました。

原因2:動き出すタイミングが遅い

賃貸市場では「良い物件は掲載後24時間以内に申し込みが入る」と言われています。

SUUMOリサーチセンターの調査によると、賃貸契約者が見学した物件数の平均は2.7件程度で推移しており、決断のスピードが求められる状況は変わっていません(参考:SUUMOリサーチセンター「2023年度 賃貸契約者動向調査」2024年10月)。

私の実感でも、2025年の繁忙期(1月〜3月)は特に競争が激しく、静岡駅周辺の1Kマンションは掲載後3日で5件の問い合わせが入り、内見翌日には申し込みが決まるケースがありました。

原因3:条件の優先順位が曖昧

「いい物件があれば引っ越したい」という漠然とした状態で探し続けると、物件は見つかりにくいです。

明確な引越し理由と期限がないと、「もっといい物件があるかも」という心理が働き、目の前の物件を見送ってしまいます。その間に、本当に良い物件は他の方に決まってしまうのです。


希望の物件に出会うための5つの方法

それでは、物件を見つけるための具体的な方法を、私の実務経験を交えてご紹介します。

方法1:条件に優先順位をつけて「絶対条件」と「希望条件」を分ける

物件探しで最も重要なのは、条件の整理です。

【実践のステップ】

  1. すべての希望条件をリストアップする

  2. 「これがないと生活できない」という絶対条件を3つ以内に絞る

  3. 残りは「あれば嬉しい」という希望条件として優先順位をつける

【私の実践例】 2025年1月、静岡市で物件を探していた20代の会社員Aさんは、当初8つの条件を挙げていました。一緒に条件を整理した結果、絶対条件は「職場まで電車で30分以内」「家賃7万円以内」「バス・トイレ別」の3つに。この整理により、検索でヒットする物件数が3倍以上に増え、2週間で希望の物件が見つかりました。

【成功のポイント】 条件が多すぎると、ポータルサイトの検索結果がゼロになることがあります。まずは絶対条件だけで検索し、そこから希望条件で絞り込む方法が効果的です。

【よくある失敗パターン】 「築年数10年以内」という条件にこだわりすぎて、リノベーション済みで内装は新築同様の築25年物件を見逃すケースがあります。築年数より「実際の室内状態」を重視することをおすすめします。

方法2:検索エリアを柔軟に広げる

エリアを1駅分、あるいは徒歩圏を5分広げるだけで、選択肢は大幅に増えます。

【2025年の市場状況】 住宅購入を見送る層が賃貸市場に流入し、特にファミリー向け物件の競争が激化しています。LIFULL HOME'S Businessの分析では、分譲マンション価格の高騰により賃貸に留まるファミリー層が増加していることが指摘されています(参考:LIFULL HOME'S Business「2025年の賃貸住宅市場は"住宅性能元年"に」)。

【私の実践例】 2025年2月に担当した3人家族のBさんは、静岡市葵区の2LDK・家賃8万円以内という条件でした。しかし、この条件では候補物件が2件しかありませんでした。そこで、駿河区や清水区まで視野を広げたところ、候補が12件に増加。最終的に駿河区の築8年・2LDK・家賃7.5万円の物件で契約され、「エリアを広げて正解だった」と喜んでいただけました。

【成功のポイント】 通勤・通学の「所要時間」で条件を設定し、特定の駅名にこだわらないことで選択肢が広がります。

方法3:不動産会社と直接コミュニケーションを取る

ポータルサイトだけでなく、地域密着の不動産会社に相談することで、「未公開物件」や「これから募集予定の物件」の情報を得られることがあります。

【私の実践例】 2025年1月、管理物件のオーナー様から「ネットに出す前に、良い人がいたら紹介してほしい」と依頼された駅近2DK物件がありました。すでにご相談いただいていたお客様に優先的にご紹介し、ポータルサイトに掲載される前に成約に至りました。

【成功のポイント】 不動産会社には「希望条件」「入居希望時期」「連絡しやすい時間帯」を明確に伝えておくと、条件に合う物件が出た際にすぐ連絡をもらえます。

【よくある失敗パターン】 複数の不動産会社に同時に同じ問い合わせをして、それぞれから同じ物件を紹介されるケースがあります。効率を考えると、2〜3社に絞って深いコミュニケーションを取る方が効果的です。

方法4:時期をずらして探す

賃貸市場には繁忙期と閑散期があり、探す時期によって競争の激しさが大きく変わります。

【時期別の特徴】

  • 1月〜3月(繁忙期): 物件数は最も多いが、競争も激しい

  • 4月〜6月: 繁忙期後で比較的落ち着く。家賃交渉も通りやすい

  • 7月〜9月: 企業の人事異動でファミリー向け物件が動く

  • 10月〜12月: 年末に向けて空室物件の値下げ交渉がしやすくなることも

【私の実践例】 2024年12月中旬にご相談いただいたCさん(30代・会社員)は、静岡駅徒歩7分、築5年、2LDKで家賃7.5万円という条件の良い物件を契約されました。同じ物件が1月に募集されていたら、おそらく8万円以上の家賃設定になっていたはずです。

【成功のポイント】 入居希望日の2カ月前から動き始めることで、繁忙期の競争を避けつつ、良い物件に出会える可能性が高まります。

方法5:先行申込・オンライン内見を活用する

退去予定は決まっているが、まだ現入居者が住んでいる「退去前物件」への先行申込も有効な手段です。

【2025年の動向】 イタンジ社の調査によると、都内では60%以上が内見せずに入居申込をしており、この割合は2年間で1.4倍に増加しています(参考:イタンジ「2025年都内引越しトレンド」)。

私が2025年1月から3月に担当した成約案件でも、約4割が内見なしまたはオンライン内見のみでの契約でした。特に県外からの転勤者や、時間的余裕のない方に定着しつつあります。

【私の実践例】 2025年2月、私の担当したDさんは、退去予定の物件に先行申込することで、駅徒歩3分の人気物件を確保できました。現地内見はできませんでしたが、詳細な写真と動画、オンライン内見で判断されました。

【成功のポイント】 先行申込の場合、契約前にキャンセルできるケースが多いですが、条件は事前に必ず確認してください。また、内見できない分、周辺環境は自分の目で確認しておくことをおすすめします。


私が最も効果的だと感じる方法

5つの方法の中で、私が最も効果的だと感じるのは**「方法1:条件に優先順位をつける」**です。

なぜなら、条件整理ができていないと、他のどの方法を試しても効果が半減するからです。

【2025年の静岡市で特に効果的な理由】

静岡市の賃貸市場は、全国的な家賃上昇の影響を受けつつも、都市部ほど急激ではありません。2025年の静岡市全体の家賃相場はワンルームから1LDKで約6.4万円となっており、前年比で約2〜3%の上昇が見られます(参考:CHINTAI「静岡市家賃相場」)。

つまり、条件を適切に整理すれば、まだ選択肢は十分にあるのです。

【成功事例】

2025年1月に担当したEさんは、最初の相談時に「駅近・築浅・安い・広い」の4つすべてを求めていました。

一緒に整理した結果、「駅近」は必須(通勤が毎日だから)、「築浅」は希望(でも室内がきれいなら築年数は問わない)、「安い」は予算内なら OK(7万円以内)、「広い」は一人暮らしなので25㎡あれば十分、と明確になりました。

この整理により、築18年だけど内装フルリノベーション済みの駅徒歩4分・25㎡・家賃6.2万円の物件をご紹介でき、即日申込となりました。


【CTA:記事中盤】

2025年の市場環境に合わせた最適な物件探しをサポートします。Authentill Styleでは、お客様の条件整理から物件のご紹介まで、無料でご相談いただけます。静岡市で物件をお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


物件探しでやってはいけないNG行動

実務で見てきた「物件が見つからない人」に共通するNG行動をご紹介します。

NG行動1:「もっといい物件があるかも」と待ち続ける

これは最も多い失敗パターンです。

条件に合う物件が出ても、「もう少し待てばもっといい物件が出るかも」と見送り、結局いつまでも決まらないケースです。

【私自身の失敗談】 実は私も、自分の引越しの際にこの失敗をしたことがあります。「もう少し待てば」と思って見送った物件が、翌日には他の方に決まってしまい、結局その後3カ月探し続けました。この経験から、お客様には「80%満足できる物件があれば、決断を検討してください」とお伝えしています。

NG行動2:相場を調べずに条件を決める

希望条件を先に決めてから相場を調べるのではなく、相場を把握してから現実的な条件を設定することが重要です。

【失敗パターン】 「友達が○○駅で家賃5万円だったから、同じくらいで見つかるはず」という期待で探し始め、実際には数年前の契約で現在の相場とは乖離しているケースがあります。

NG行動3:ポータルサイトだけで完結しようとする

ポータルサイトは便利ですが、掲載されている情報がすべてではありません。

【2024年下半期の動向】 アットホーム社の調査によると、物価高の影響で「毎月の家賃を下げたい」という理由での住替え相談が増加しています。また、「バス・トイレ別」や「都市ガス」など、設備面を賃料より重視するお客様が増えているとの声もあります(参考:アットホーム株式会社「2024年下半期 問合せが増えた条件・設備~賃貸編~」2025年2月)。

こうした最新の市場動向は、地域の不動産会社に相談することで得られる情報です。

NG行動4:内見時に確認すべきポイントを見落とす

内見時間の平均は約27.7分というデータがあり、短時間で判断を迫られます(参考:訳あり物件買取プロ「物件を決める前の内見件数は平均3件」2025年5月)。

【見落としがちなポイント】

  • 携帯電話の電波状況

  • 周辺の騒音(時間帯によって変わる)

  • 収納スペースの実際の使い勝手

  • コンセントの位置と数

  • 日当たり(内見時間と実際の生活時間は違う)


今すぐ始められる物件探しの第一歩

明日から実践できる具体的なアクションをご紹介します。

ステップ1:条件リストを作成する(所要時間:30分)

紙またはスマートフォンのメモアプリに、以下を書き出してください。

  1. 引越しの理由(なぜ引っ越したいのか)

  2. 入居希望時期(いつまでに入居したいか)

  3. 予算の上限(家賃+管理費で月いくらまで払えるか)

  4. 通勤・通学先(住所または最寄り駅)

  5. 許容できる通勤・通学時間(ドアtoドアで何分以内か)

  6. 絶対に必要な条件(3つ以内に絞る)

  7. あれば嬉しい条件(優先順位をつける)

ステップ2:相場を調べる(所要時間:15分)

SUUMOやHOME'Sなどのポータルサイトで、希望エリアの相場を確認します。同じ条件で検索し、表示される物件の家賃帯を把握してください。

【確認すべきこと】

  • 希望条件で何件ヒットするか

  • ヒット数が少なければ、どの条件を緩めると増えるか

ステップ3:不動産会社に相談する(所要時間:1時間)

条件リストを持って、不動産会社に相談に行きましょう。オンラインでの相談を受け付けている会社も増えています。

【2025年の市場を踏まえたアドバイス】

2025年は家賃上昇が続いていますが、すべてのエリア・物件タイプで一様に上がっているわけではありません。築年数が経った物件やアパートタイプには、まだ手頃な価格帯のものも残っています。

大切なのは、「自分にとっての優良物件」を明確にすることです。駅近、築浅、家賃安いという条件だけでなく、自分のライフスタイルに合った物件こそが、本当の意味での良い物件だと私は考えています。


まとめ

この記事のポイントを3つにまとめます。

  1. 物件が見つからない原因の多くは、条件設定と探し方にある——相場との乖離、動き出しの遅さ、条件の曖昧さが主な原因です

  2. 条件の優先順位を明確にすることが最も効果的——「絶対条件」を3つに絞り、残りは柔軟に考えましょう

  3. 2025年の市場では、築古やアパートにも目を向けることで選択肢が広がる——家賃上昇の中でも、探し方次第で希望の物件は見つかります

2025年の賃貸市場は競争が激しいですが、正しい方法で探せば、必ず希望の物件に出会えます。この記事が、あなたの物件探しのお役に立てば幸いです。


【CTA:記事末尾】

静岡市で物件探しにお困りの方、2025年の市場に合わせた探し方を知りたい方は、ぜひAuthentill Styleにご相談ください。地域密着だからこそ実現できる、きめ細やかなサポートをお約束します。初回相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。


著者プロフィール

佐須陽介(さす・ようすけ)

株式会社Authentill Style 代表取締役

  • 宅地建物取引士(静岡)第025298号

  • 賃貸不動産経営管理士(2)第059325号

  • 住宅ローンアドバイザー

静岡市生まれ・静岡市育ち。不動産業界で賃貸仲介、賃貸管理、新築建売住宅販売、分譲マンション販売と幅広い実務経験を積む。現在は静岡市を拠点に、賃貸・売買の仲介およびコンサルティング業務を手掛けている。

お客様の「探しても見つからない」というお悩みに対し、条件整理から物件紹介、契約後のフォローまで一貫してサポート。2025年も多くの方の住まい探しをお手伝いしています。

著者情報

佐須陽介

佐須陽介

代表・宅地建物取引士

宅地建物取引士(静岡) 第 025298号 賃貸不動産経営管理士(2)第 059325号 住宅ローンアドバイザー

業界歴15

静岡市出身、現在は静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。これまで新築・中古マンション、戸建、賃貸管理まで幅広く携わってきました。

数多くのお客様の住まい選びをサポート。住宅ローンの借り換え支援なども含め、現実的な選択肢を提示することに定評があります。

得意分野: 不動産仲介、住宅ローンアドバイス、賃貸管理、不動産コンサルティング
趣味: 釣り、映画鑑賞、子どもと過ごす時間。休日には街を歩きながら、地域の魅力を再発見することが楽しみです。

静岡市を拠点に不動産仲介・コンサルティング業務を手掛けています。私自身もかつて住宅ローンの借り換えを経験し、「数字に強く、現実的な選択肢を示すこと」を常に心がけています。代表メッセージ(Authentill Style)にあるように、お客様に寄り添い、安心できる住まい選びを一緒に進めたいと心から願っています。

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